「今週のことば」2018年3月

<2018年3月第3週>
上井草校 室長 田草川 英毅

 
「イキルコト」
 

東日本大震災の際、お亡くなりになられた方にお悔やみ申し上げます。
2011年3月11日からまる7年の歳月が流れた。テレビのニュースや新聞の報道も、この時期に合わせて震災に寄せた記事が数多く目に入ってくるようになっている。妻の実家は岩手県釜石市東前町。道路を挟んで家の向こう側は釜石港。浜辺ではないので、足元から深い。かのときは一瞬で全てが持って行かれた。日々、「津波が来たら、すぐ避難」が身についているので、両親はじめ親戚みな無事だった。自分が行かれなかった分、ボランティアで被災地に入られた方々や自衛隊、さらには米軍はじめ海外から援助してくださった方々には今でも手を合わせてありがたく思っている。
 
しかし、7年もたつと、忙殺される毎日の中、忘れていってしまうのは申し訳なく思いながらも、遠くにいることが言い訳として気持ちの中で成立できてしまっている。そんな中でも、AKBグループは、いまだに毎月東北各地を何隊にも分かれて無償で慰問に行っている。グループとして、金銭的なもの以外にもバスを何十台と寄付したりしているときく。被災して悲しみのなかにいる子どもたちを励ましに彼女たちはステージの場所を選ばずに歌ってきた。その仮説ステージでのパフォーマンスを見ている子どもたちの表情が忘れられない。彼女たちの存在意義が、意図したわけではなく自然にそこにプラスされていった、メンバーはある種大きなモチベーションを見い出していったり、また、励まされた子供たちの中からも、いつかあのようになりたいと決意をし、実際にオーディションを勝ち抜き、厳しいレッスンを通過して、正規メンバーになることを実現して、自分が今度はその役割をなしているメンバーも多くいるという。
 
ステージ上の彼女たちではなく、彼女たちを見ている子供たちの方の表情、パフォーマンスを待っているときのワクワク、パフォーマンスを見ているときのキラキラした様、全く同じではないにしても、授業中でそれをときに目をすることがある。それは新しい内容を、どの教科であっても、授業の中で受けて納得し、自分のものにできたと自分自身で理解したときではなかろうかと思っている。例えば、数学で解説をしているときに、生徒とやりとりしながら、この解法よりこちらの方がわかりやすいと導いたときに、生徒が完璧理解したという表情をする。ここからは私だけかもしれないが、それを見た瞬間、背中にゾクゾク感が走る。本来は好奇心の塊であろう子どもたちに、塾の中でワクワク感を与え、刺激し続けられるような授業をこれからも多く展開できるよう、自らも磨こうと思う。




<2018年3月第2週>                       
保谷校 室長 野澤 幸夫

「人との交流、自然とのふれあい 」


 ある都会の中学校が、長年行ってきた農業を中心とする5泊6日の体験学習旅行の話を聞いて心が温かくなった。
 それは、中学2年生が収穫期の9月下旬に、受け入れてくれる農家に班ごと少人数で通い、朝から晩まで農家の子として過ごすものだ。ところが、受け入れ農家のある地域が、昨年は記録的大雨に見舞われ被災農家も出た。しかし、そういう復旧途上にある被災農家もいつも通り農業体験を受け入れた。40年くらい続いている学習旅行だという。このような時間をかけて積み上げてきた交流が作り上げた人間関係がなせる業なのか。それにしてもなんと立派な農家の方々だろう。
 この学習旅行は、もちろん生徒による実行委員会のメンバーが、現地での生活ルールやどんな学習旅行にしたいかについて考えたうえで実施される。生徒たちは受け入れ農家の方々を初めから「お父さん」「お母さん」と呼ぶ。自然豊かな環境で、きめ細やかで、じっくりと包み込むような指導や優しさに触れながら学ぶものは大きく、生徒たちは5日目となると「もっとここにいたい ! 」と必ず言うという。そこを「第二の故郷」と呼ぶ生徒も少なくないそうだ。
 この期間に、初めて鎌を使った稲刈り、芋掘り、ビニールハウス内のモロヘイヤの片付け、漬物に生産者のシールを貼る作業、シソの実取り、時折の雨の中、合羽を着込んでの馬小屋の掃除や動物の世話もした。コンバインの同乗も体験。夕食は各農家で楽しくいただく。大人と子供が一つの目的に向かって手を取り合って協力し合い、同じ時間と空間を共有し合いながら一つのことを達成してゆくというこれらの体験。まさに、ここでしか味わうことのできない貴重なものだ。また、食べ物がテーブルの上に乗るまでの過程の一部を自らの手で行い、苦労を共にし、汗を流し合った農家の方と一緒にとる夕食は、文字通り一味も二味も違ってくるに違いない。
 最後の夜には「お別れ感謝会」を行い各班の班長が、自分のお世話になった農家の「農家自慢」をする。すると言葉にじっと耳を傾けながら、思わず涙を流す農家の方も…。このように人とふれあい自然とふれあいながら、「同じ釜の飯を食う」という家族のような関係、繋がりはわずか5日間という短い期間だが、かけがえのない思い出として彼らの純粋な魂に深く刻まれる。『もっとここにいたい ! 』と必ず言うという上記のことも頷ける。また、生徒の保護者もいろいろな体験を体と心で学びとって、とても充実感を持って帰ってくる子どもたちの様子に、農家の方々に感謝しているという。受け入れ農家の方々も若い世代に様々なことを伝える役割を担えることは大きな喜びで、農家を続ける自信に結び付いているという方もいるそうだ。
 農業をやっているといろいろな人々との関わりが生まれ、そこから人々のありがたみを感じることが多いという農家の方の話を聞いて、自分の体験に重ね合わせ、人のぬくもりのなんと温かいことか、なんと素晴らしいことかを実感する。しかもこれらを誰かから教わるのではなく、自分で学びとるという。この話のなかに現代の様々な問題を解決する鍵があるようにも思える。機会があれば、都会の多くの中学生に体験させたい心温まるお話だった。皆様はいかがでしょうか。


<2018年3月第1週>
AO石神井公園校 室長代理 田中 浩介
 
「卒業する皆さんへ」
 
 東京都都立高校の入試発表が3月1日にありました。合格した生徒もしなかった生徒もこのエースに通ってくださりほんとうにありがとうございました。これからは次の目標を見つけて、信じて頑張ってほしいです。
 また3年後は、高校の次の進路への分かれ道がやってきます。具体的には、大学へ進むのか、専門学校に行くのか、あるいは短大か、それとも就職という人もいるでしょう。今回の高校進学という節目より、社会人に近づくための大きな分岐転を迎えるはずです。たとえどのような道へ進むとも、後悔しないためには、全力を尽くして突き進むことです。とは言っても、一つの迷いも悩みも無く思い通りの道を歩める人生などはありません。時には、何かに打ちひしがれることもあるでしょう。大きな失敗をしでかすこともあるかもしれません。でも、決してそこで終わらないことです。マイナスはマイナスのためのものではありません。より大きなプラスに飛躍するためのものですから。エースセミナー、エース・ワンで学んだもの、それは勉強だけではありません。思い出してください。エースが掲げるモットーに「志」と「親孝行」があります。自分の人生といっても自分でこの世に生まれ出たわけではありません。親の思いが詰まった存在であり、親の愛情のおかげで大きくなってきたものですから、それに対してありがたく思いお返しをしていく心を持つこと、そこにあらゆるヒントが存在しています。そしてそれを広げていくと、より広く人のために尽くせる人になること、そこに志を見出し、その志を全うしていって欲しい、それがエースの先生の君たちへの願いです。それを忘れず、全力を尽くしきるとき、次のよき道が必ず開けていくでしょう。
 これからの君たちみんなに大いなる希望と幸がありますように。



「今週のことば」2018年2月
 
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