「今週のことば」2018年2月

<2018年2月第4週>
東久留米幸校 室長 福永 浩之
 
「十五年後、そして三十年後」
 
 あっという間に時間というものは過ぎていきます。ついこの前、年が明けたと思っていたのに、今では新学年に向けて準備する時期となりました。受験学年の生徒達は勿論、他のどの学年の生徒達も、しばらくすれば新たなステージに進むことになりますが、生徒の皆さんは今の学年をどのように過ごされたでしょうか?いずれにせよ、これから迎える新たな学年が、生徒の皆さんの更なる成長・飛躍の場となることを心より願うものです。
 
 ところで1月下旬に降った雪は、結構すごかったですね。狭山公園のすぐ近くにある私の家の周辺で日当たりの悪いところなんかは、2月の終わりになってもしぶとく溶けずに残っている塊があったほどです。この時は多くの人が「雪かき」をされたことと思います。私などは、教室の前の歩道や駐輪スペースに積もった雪を、これでもかこれでもか!と一生懸命かいている内に、汗までかいてしまいました。
 
 そうやって一生懸命雪かきしたのに、日当たりの良い教室前はその日の夕方になる頃には、雪かきしなかった部分も含めてきれいに溶けて無くなっていたんです。寒い中で汗をかきながら、腕と腰が筋肉痛になるほど取り組まなくても、ただ何もせずに放っておけばよかっただけのかな~とも思ったのですが、少し離れたところには大量の雪がまだまだ残っていて、同じ町内であっても、こんなに違うものなのかと感じさせられました。ただその後、日当たりの悪い道路なんかには、1週間も2週間も残っていて、車や人の足で踏み固められてカチンカチンに凍り付いてしまったのには難儀しました。所沢から自転車で東久留米まで通っているものですから、途中、何カ所かのアイスバーンを通らなければなりません(すっかり溶けてしまうまでの期間に、何度かスリップして尻餅をついてしまい、ちょっと恥ずかしい思いをしました…)。道沿いの民家の方たちが、毎日お湯をかけたりハンマーで叩いたりしても、ビクともしないほど本当に硬くて、氷河のように永久に溶けないのではないかと思うほどのものがあったほどです。
 
 そんな中、通り道にある何カ所かのアイスバーンの上に砂が撒かれるということがありました。スリップ防止のために誰かがわざわざ撒いてくれたのだと思いますが、とにかく本当に助かりました。そこを通る時はスリップの心配がありませんでした。生徒達にそのことを話したら、きっと鬼太郎の友達の砂かけババアの仕業に違いないという話になりました。砂かけババアさんに感謝!!
 
 ところが、あれほど硬かった雪の塊(カッチカチの氷と言うべきですね)も、2月の頭に降った2度目の雪が解ける頃には、まるで示し合わせたかのように一斉に解け始めたのには正直、驚きました。何やら人間を超えた神秘の力と言うべきものに触れた思いです。ひょっとしたら「時」というものが満ちれば、物事はなるようになるのかも知れませんね。
 
 人の成長についても、似たようなことが言えるのではないでしょうか。今は幼い子供達も、時と共に成長し、その「時」になれば頼もしい大人に変身していくものです。仮に今15歳の子供であっても、これから15年もすれば、その多くが人の親になり、それからさらに15年(今からすれば30年)すれば、今の子供達と同じ年齢の子供達(保護者の皆様からすればお孫さんですね)がいることになるわけです。
 
 放っておいても「時」が満ちればなるようになるのかも知れませんが、同じ事柄を別テイクで見てみると
 
物事は「時」が満ちるまでの間に、なしたようになる
 
とも言えると、私は考えます。
 
 大きな流れの中では、雪かきをしたりアイスバーンに立ち向かったりするような日々の努力など、あまりにちっぽけなもので無きに等しいとさえ言えるかも知れませんが、それでも、そうした努力を積み重ねたからこそ、その「時」を迎えた時にいち早く良い状態を回復できたのだと思います。
 
 勉強も同じだと私は思いますが、皆様、如何お考えでしょうか?子供達には社会の一線で活躍するようになる十年後をしっかり見据えて、さらに十五年後、そして三十年後のその「時」を迎えるまで、本気の努力を積み重ねて行ってもらいたいですし、私達大人も、そんな子供達に堂々と見せてあげられるお手本となるべく、むしろ子供たち以上に一日一日を本気で生きて行きたいものですよね。
 



<2018年2月第3週>
大泉学園校 講師 木津 誠一

 
「オリンピック選手に学ぶ精神力」
 
 2月9日、韓国・平昌でオリンピックが開幕した。零下の気温に加え、身を切るような寒風が吹く中、世界の選手たちが力を競っている。日本の代表選手たちも、奮闘している。
 
 選手たちは、スピードやスタミナ、技術といった「身体的な力」を競い合っているようだが、実際は「精神的な力」も大きく問われてくるのが、オリンピックである。
 
 4年前のソチ五輪。スキージャンプの髙梨沙羅選手は、世界大会で何度も優勝していた実力の持ち主だった。そのため、金メダルの筆頭候補だったのだが、4位に終わってしまう。今年、再びオリンピックの舞台に立った彼女の表情は、真剣そのものだった。「今度こそ…」。そして、手に入れた銅メダル。金メダルには一歩及ばなかったが、メダルの輝きは、彼女の確かな成長を物語っていた。
 
 スピードスケートの小平奈緒選手は、今年で3度目のオリンピックに挑戦。過去2回の大会では、女子団体パシュートでの銀メダルはあったが、個人種目ではまだメダルがなかった。信州大学の結城コーチに師事して13年。フォームの研究、オランダでの長期特訓などを経てからの平昌オリンピック。その結果、ようやく手にした銀メダル。同種目で銅メダルを獲得した髙木美帆選手との「ダブル表彰台」となり、会場を沸かせた。
 
 オリンピックの選手、というと、何か「特別な存在」だと思ってしまうが、彼らも人間である。時にはうまくいかず弱気になることもあるだろうし、試合前は緊張もするだろう。たとえ実力のある選手だったとしても、4年に1度という舞台で力を出し切ることは、かなり難しい。そのため、何度もイメージトレーニングをしながら、自分の「心の弱さ」を克服できる精神力を培っているという。
 
 さて、高校受験に立ち向かう中3生たちの受験勉強も、いよいよ佳境を迎えた。2月23日に都立一般入試、3月1日に埼玉県立入試が行われる。一生に一度の高校受験は、彼らにとっての大舞台。目指すべき志望校はそれぞれ違うが、私たち塾講師からすれば、生徒一人ひとりが「エース」である
 
 入試直前期にインフルエンザにかかり、1週間、学校も塾も行けなかった生徒。都立推薦入試では結果が出せなかったが、「一般入試で必ず合格する!」と決めている生徒。入試直前の模試の結果が合格圏に届かず、もがきながらも、それでもあきらめずに勉強している生徒。近くで見ているだけに、彼らの焦りと緊張の思いはひしひしと伝わってくる。
 
 ぜひ、勉強の合間にオリンピック選手の姿を見ながら、その「精神力」を学んでほしい。入試本番までは、来る日も来る日も勉強の日々が続く。しかし、「悔いなく、全力を尽くした!」という経験は、間違いなく彼らの今後の成長の糧になるだろう。


「今週のことば」2018年1月
 
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