「今週のことば」 2016年4月

<2016年4月第4週>
AO向山校 室長代理  瀬戸 義弘

不易流行
(絶対に変わることがない部分を忘れずに、新しく変化を続けているものを取り入れていくこと)
 
  今年度から練馬区の中学校は3学期制に戻りました(練馬区では2学期制の成果を継承した「新たな3学期制」と表現しています)。平成19年から導入した2学期制は成果があった一方で課題もあり、数年前に実施したアンケート調査では、「学校生活にリズムをつけやすい」という理由から、長期休業(春・夏・冬休み)が区切りとなる3学期制の方がいいという回答が多かったそうです。
 
 また、中学校の教科書が改訂となりました。なかでも英語は「グローバル化に対応した英語教育改革」が進行している中で、「読む」「聞く」だけではなく「書く」「話す」も含めた4技能を養成する教科書に変わりました。 それに対応したと思われますが、近くの中学校では英語の授業がグループ制(20人ほどの少人数制)になると塾生から聞きました。どのような授業か見てみた いと思い、公開授業を見学してきました。グループ制にしてアクティブ・ラーニング(能動的な学習…教員からの一方向的な講義で知識を覚えるのではなく、生徒たちが主体的に参加、仲間と深く考えながら課題を解決する力を養うのが目的)による授業に変えようという意思が感じられました。
 
 教育のシス テムや方法、道具に関しては、より良いものを求めて、絶えず変えていくのは当然だと思います。また、時代に合わせて変えていくことも必要だと思います。一方、よりわかる授業にしようと取り組んでいる様子、厳しくも温かく生徒たちに向き合っている先生の姿を見ながら、無限の可能性を秘めた子どもたちに「情熱」と「愛情」をもって向き合うことは変わらないと思いました。



<2016年4月第3週>
石神井本校 講師 高倉 令茂

「国語の力を高めよう!-音読のススメ」


 ゆとり教育以降、子供たちの理科離れや計算力不足が危惧されています。しかし、「一番深刻なのは、国語力の低下ではないか」と、私は感じています。
 国語が苦手な生徒に見受けられる状況として次のようなものがあります。
 ①文章の音読がひどくたどたどしい
 ②小学校で既に習った漢字の訓読みができない
 ③言葉の修飾関係がわからない
 ④話し言葉と書き言葉の使い分けができず、作文が書けない など
 どれも以前から見られた内容ですが、ここ数年ますます増える傾向にあるようです。
 国語は、基礎学力の中の基礎学力です。国語力不足は、算数の文章題の題意の理解や、理科・社会の重要用語の暗記など、他の教科に大きく影響します。
  一方でまた、国語は、成績を明確にとらえ難い教科でもあります。「小学校の頃は、国語が得意だったのに…」という表現は、「漢字のテストが良い成績だっ た」という意味で語られているように感じます。国語の力とは、漢字や言葉の知識を土台としながら、相手のメッセージを正しく読み取り(=読解力)、自分の 思いや考えをわかりやすく伝える力(=記述力、作文力)です。小学国語も、中学国語も、学校の定期テストは教科書掲載作品の読解が基本です。つまり、既習の文章の読解です。ところが、入試問題は実力問題なのです。初めて目にする文章の大意を素早くつかみ、限られた時間内で設問に答えられなければなりません。-初見の文章の読解-、それは、高校入試を控えた中学生にクローズアップされてくる、誰もが乗り越えなければならない課題です。
 エースセ ミ ナー石神井本校では、小学国語の到達目標の一つとして、「一回の通読で、初見の文章の内容をおおよそ把握すること」を掲げています。そのためには、初見の文章をすらすらと音読できることがとても大切です。つかえずに読むことで、精一杯。理解まで至らないかもしれません。それでも、すらすら音読ができたということは、その時点で、漢字の読みや仮名遣い、言葉どうしのつながりや修飾関係といった問題について、声を発する以前に目で認識し、瞬時に処理しているこ とを意味します。音読は、国語力養成の効果的なアプローチだと思っています。
 題材は、名作や新聞記事でなくても構いません。その子自身が関心のあるジャンル(スポーツ、ペット、おしゃれ、ドラマ・映画の原作本など)の文章を読む練習を重ねてみてください(知らない言葉が出てきたら、さっと辞書を 引きましょう。1日に3回、5回、10回と小まめに辞書を引き続けると、1000回を過ぎるあたりから何かが変わってきます)。
 音読に慣れてきたら、自分と年齢差がある主人公の物語や、時代背景が異なる文章で想像力の幅を広げてみるのもいいでしょう。また、音読のより効果的な学習法として、自分の音読の声を自分の耳で聞きながら、それを頭で理解する、という発展的なスタイルにも挑戦してみましょう。この方法を使えば、何十ページもある試験範囲も、頭に中にすっきりと納まるはずです。
 毎日を忙しく過ごしている人も、1日5分。自分への投資だと思って、音読にトライしてみてください。以上、国語力アップのため、音読をどうぞお試しあれ!



「今週のことば」 2016年3月
 
お問い合わせ