「今週のことば」 2016年2月

<2016年2月第2週>
早宮校 講師 中岡 秀彰


心ゆさぶる夢のバトル

 ビブリオバトル(Bibliobattle)という言葉をご存知だろうか。筆者の場合、恥ずかしながら新聞紙上で初めてこの言葉を目にした時、大腸菌のビブリオ(これはvibrio)がバトルって、あれか、今、流行りの腸内フローラとかなんやらの…、と勘違いもはなはだしかった。
  それが知的書評合戦(Biblioとはギリシャ語で書籍の意味)のことだと知ってチョー(“腸”ではなく“超”)ビックリした。2007年から京都大学でおこなわれはじめた輪読会・勉強会の形式が発祥とのこと。
    
     ①参加者全員が持ち寄った本の紹介(持ち時間5分)をおこなう
     ②各々の発表後に2~3分のディスカッションをおこなう
     ③読んでみたいと思った本の投票(互選)をおこなう
     ④最多得票の本をチャンプ本とし、勝者を決定する。
 
自分が書籍から得た感動を他者に伝播するため、感動要素の整理をおこなう。それを効果的に表現するための演出とストラテジーを構築していく。ライバルとの熾烈な切磋琢磨の中からさらなる友情と尊敬が芽生える。

              なんとステキなバトルだろう!!
 
この戦いの跡には凄惨な“血”ではなく、生産的な“知”がある。そこには深遠なる思考力や表現力、判断力が満ち溢れ、人類を滅亡に追いやる暴力や武力は皆無だ。
  このビブリオバトルが現在、高校や中学でおこなわれはじめている。こんなステキなバトル、開戦しないでどうする?ましてや、全国読書作文コンクール3年連 続東京都第1位をうたい、今後も生徒にクオリティーの高い作文指導を提供していくには、まず講師自身の表現力の向上が不可欠だ。
 新年度、社員同士によるエースセミナー版書評バトルを企画している。その成果はまた報告していきたい。

 
 
<2016年2月第1週>
高崎校 室長 小川 真一郎
                      
成績を上げるための問題練習のやり方とは
 
 
同じテキストや問題集の同じ問題を練習しても、生徒によってテストの結果が違ってくる。
 個人差があるから仕方がない。たしかにその通り。しかし、生徒の取り組みを観察してみると、問題練習のやり方によってテストの結果も違っているようだ。
 
 同じ問題を練習するのにも3段階の取り組み方があると考えられる。
 
 1段階目は、その内容を習い始めたときの問題練習だ。教科書などで調べながら、答えを見つけていく。重要事項を自分なりにイメージ・理解して、頭の中で整理するための問題練習である。
 2段階目は、1度学習した内容を理解しているか、覚えているかを、確認するための問題練習だ。説明はできるだけ見ないで、どのくらい問題を解けるかを確かめる。できなかった問題は、解答・解説や教科書などをよく読んで、理解を深めて、しっかり覚えておく。
  そして、3段階目が、テストのつもりで取り組む問題練習だ。説明を何も見ないで問題を解いてみる。問題の難易度にもよるが、この段階では、90%以上の正 解率を目指してほしい。さらに時間を意識した取り組みもするべきだ。テストの制限時間内に正解できないと得点にはならないからだ。短時間で正解できるよう 準備してはじめてテストで良い結果が出せるのである。
 
 「テスト範囲の問題をひと通りやっているが、テストで点が取れない」という場合は、ただ問題を解いて丸付けをやっただけに終わっているのではないか。
 重要事項を理解しよう・覚えようと意識して問題練習をしなければ、テストの点には結びつきにくい。かなり多くの問題を解いたとしても、それぞれの問題において、上の問題練習の際の3段階目に到達していなければ、テストで高得点を取るのは難しいはずだ。
 
 学習内容を身につけるためには、それ相当の学習量(勉強時間)が必要なのは言うまでもない。そして、学習の質(勉強の中身)も大事である。
 問題を解くときに、ひと工夫するだけでも、学習の質は大きくレベルアップする。
 「問題練習をするときの3段階の取り組み方」を参考にしてもらって、生徒の皆さん一人ひとりのふだんの学習が成績アップにつながることを願ってやまない。 



「今週のことば」 2016年1月
 
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