「今週のことば」 2015年5月

<2015年5月第5週>
東所沢校 室長 鈴木 靖宏


「目標を力にかえて」
 

  先日、3年前に卒塾した子が大学受験を終えて報告にきてくれた。進学先は早稲田大学。高校へ進学したときはそんなに伸びるとは思ってもみなかった。本当に驚いた。それで、どんなふうに頑張ったのかさまざま聞いてみた。
 
 結果につながった一番の要因は、揺るがない目標を持てたところにあったようだ。
 
  これは中学時代も同じだった。学校見学をして、進学したいと本気で思える高校が見つかった。それも運よく早々に、だ。高いと思われる目標だったが、そこか ら一歩も引かずにやりぬいて見事合格、大学進学も同様だった。高校でおこなわれた進学説明会で、卒業生の話しを聞いたのがきっかけだった。その先輩は早稲 田を卒業後あのグーグルに就職したという。かっこよかった。その時から、勉強に対する力がムクムクと湧いてきたという。実感を込めて言っていた。夏休みな どは、1日17時間勉強した日もあったという。直前まで難しいといわれる状況だったが、目標を変えることはなかった。そして合格した。
 
 その高校で合格したのは彼一人だったそうだ。話を聞いた先輩に連絡を取り、最近一緒に食事をした、と嬉しそうに話していた。努力して合格したのが自信となったのか、以前にも増して積極的になったように感じた。
 
 本当にたくましく成長した。こうした体験を聞くのはすごく嬉しい。今いる塾生に、この話を伝えたい。参考になればその子も喜ぶだろう。これから先、多くの生徒に伝えたい体験話をもらった。伝えたい話がまた一つ増えた。ありがとう、という想いだ。



<2015年月第週>
早宮校 講師 中岡 秀彰
 
我が心の旗印
 
 
毎年、恒例となっている中3生対象の夏期勉強合宿。昨年に引き続き、今年のテーマはズバリ、「志(こころざし)」!!
 学習のゴールを「夢の実現」に設定してしまうと、夢(=自己実現)がかなった時点で学習意欲も萎えよう。「志」を
 
 与えられた人生において、
   己のためだけでなく、
   多くの人々のために、
   そして、世の中のために、
   大切な何かを成し遂げようとの決意
   (田坂広志・著 「未来を拓く君たちへ」より)
 

と定義するなら、そしてその「志」の実現を学習のゴールに設定するなら、この世に喜んでくれる人がいる限り、一生をかけて学習は続いていく。無限の向学心を生み出すのが「志」なのだ。
   生徒の「志」を喚起するには、まず我々の「志」が何なのか表明しないとマズイでしょう…、ということで先日行われたミーティングでは各講師の「志・1分間スピーチ」が挙行された。
   クラーク博士は「少年よ、大志を抱け」の言葉を遺したが、どうも「志」は少年の専売特許ではないらしい。青年や壮年にも「志」はある。気宇壮大なるそのい くつかをここで披露したいところだが、講師たちが生徒達に、内なる思いを語りかけるその日までネタバレしては悪いので、ここでは我が「志」のみ語りたい。


我が心の旗印は「天下布文」

 
  
織田信長の「天下布武」をアレンジさせていただいた。信長は戦乱の世を鎮めるため、「天下に武を布(し)く」を政策の旗印としたが、では「文を布(し)く」とはどういうことか
   
倫理観が乱れ、ますます混迷の度を深めていく現代社会において、正しく文章を読み、正しく文章を書き、正しく考え、正しく行動できる人がこの世にあふれるようにすることだ。
   それを発願(ほつがん)して20年、三万回近く授業を行ってきた。そしてその思いを具体的な指導に落とし込んでいったのが作文指導であり、その成果の延長 線上にあるのがHPトップ画面に掲げた「全国読書作文コンクール2年連続東京都No1」という結果だと考えている。
    「志」の表明には具体的な数値の提示もせねばなるまい。
 
 

エースセミナーは「全国読書作文コンクール全国No1」になる!!

 
何年かかるかわからぬが、いつまでも少年の心でチャレンジしていきたい。
 
 

“Boys, be ambitious!”
 



<2015年5月第1・2週>
高崎校 室長 小川 真一郎


塾の授業の1コマから
「英語のⅠ(私は)の複数は?」


 4月になって塾でも新学期の授業がスタートした。
 毎年やっていることだが、学校の授業が本格的に始まる前に、塾生が今までの基本を身につけているか確認してみた。
 英文法の基本問題を解いてもらっているときのことだった。
 4月から中3になったAさんが「この問題わからない」と言ってきた。
 このAさんは英語が得意で、学校の中間・期末テストではいつも95点以上、学校の実力テストや塾の模試でもかなり優秀な結果を残している生徒だ。
 その日渡した問題は中2生でもできるようなごく基本的なもので、Aさんならあっさり解けると予想していたので、意外な反応だった。
「どの問題がわからない?」と聞いてみると、私からすると、いや、多くの生徒がみても、ごく簡単な問題のことだった。
 英語の「I」(私は)の下に線が引いてあって複数形にするという問題だ。
「こんなのweにするに決まっているでしょ」とAさんに言ってみると、
「『私』は一人だけしかいないよ。『私』を複数になんてできない」と真剣に答えるのだ。
 一瞬、「素直じゃないな」とも思ったが、よくよく考えてみると、クローンでもつくらないかぎり、たしかに『私』が複数存在することはない。
 そのことをAさんに伝え、「本来『Tom and I』のような主語に下線が引いてあって、1語の代名詞に換えなさいといった問題であるべきだね」と話すと、Aさんも納得してくれたようだった。
 自分なりに一所懸命考えているAさんだからこそ抱いた疑問だった。
 
 新しく学ぶ内容を素直に受け入れるという姿勢はとても大切だ。
 芸術は別として、何も知識がないのに自分なりに考えたところで、それは独りよがりにすぎない。
 そして、新しい内容を一旦素直に受け入れた上で、できるだけ客観的に自分なりに考えて、自分なりのイメージを持つことが重要だと思う。
 学校の成績を上げるためにも、さらには社会に出て活躍するためにも、自分にとって新しい内容を素直に受け入れて、ただそれを鵜呑みにするだけではなく、自分なりに考えてみる、分析するといったことが、この情報があふれる時代にますます必要となっているのではないか。


「今週のことば」 2015年4月
 
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