「今週のことば」 2015年2月

<2015年2月第4週>
大泉学園校 講師 木津 誠一


「生徒と“一緒に受験する”気持ちで」
 
いよいよ今週、都立高校の一般入試を迎える。今年の応募倍率は、普通科平均で1.54倍。なかには、2倍を超える競争率の厳しい高校もある。そんな中でも、「うちの生徒(子)には、受かってほしい!」 きっと、学校の先生方も、保護者も、どこの塾の講師たちも、そう思っていることだろう。
 
毎日のように塾に通い、勉強する受験生たち。もう、授業で「静かに」と注意する必要もない。
黙々と、やるべきことをやっている。不安を抱えながらも、格闘し、乗り越えようと必死にがんばっている。
 
 ときに、そんな受験生たちに対して、「どんな声をかけてあげればいいか」と考えてしまう。
周りの人は、受験生本人になることはできない。だから、かけてあげられる言葉はきまって、
「受験、がんばってね!」となってしまう。
 
でも、この言葉では受験生の心に届かないかもしれない、とふと感じる。彼らとしては、意識してくれていることは感じるけれど、「受験」という枠の外側から声をかけられているような感じ…を受けるのではないだろうか。
 
だから、最近は余計なことはあえて言わない。いつも通りに迎え、送り出す。自習のときは、質問に答え、あとは見守っている。しかし、客観的に見ているのではない。見守るときの意識は、生徒たちと「一緒に受験する」という気持ちに立つように努力している。受験生だったときの自分自身を思い出しながら。「絶対に気持ちで負けるなよ。あともう少し、がんばれ」。そんな気持ちを持ちつつも、必要な勉強のアドバイスを伝えていく。
 
大泉学園は、新座市と隣接しているため、埼玉の生徒たちも通っている。だから、都立入試が終っても、次は県立入試。気が抜けない戦いが続く。受験生たちの「合格したよ!」の笑顔を見るために…。



<2015年2月第3週>
東所沢校 講師 関 智之


「生徒は先生の鏡である」
 
 先日、数年前の教え子である卒塾生から突然メールをもらった。(以下Aさんと記す)
 その内容は「現在、学生の傍ら美術予備校で高校受験のための中学生を教える講師をしています。担当しているクラスの生徒が30人で何しろ初めての経験で、大変なプレッシャーで死にそうです。何をどうしたらいいか分からないので、何か良きアドバイスをお願いします。」というものだった。
 なかなか苦労しているなあと同情する反面、そういう厳しい貴重な人生経験ができていることについうれしくなってしまった。
 私たちと同じく中学生相手に、日々悪戦苦闘しているAさんの姿が浮かび、こうやって教え子と同じ立場でやり取りができるようになったことに、そしてAさんの成長に心から喜ぶことができた。
 そして私からの返答として「あれもこれもやらなくてはと肩肘張らずに、先ずは自分のできることをしっかりやりぬくこと。そして相手の立場に立ってよくその子の話を聞いて、観察して、今その子に何が必要なのかを探し与えていくこと。」と伝えた。
 その後Aさんは、どうにか持ち直し推薦受験を経て、受け持っている生徒の2割が合格したとの報告をくれた。
 先生という立場上、アドバイスをしただけであるが、改めて自分自身の生徒に対する姿勢がどうなのかということを振り返らせてもらえた貴重な機会になった。正に生徒は先生の鏡であるのだなと思わされた。
 まだ一般入試が残っている。Aさんもこちらもあと一踏ん張りだ。そしてこのメッセージを読んでくれる人の中にも多くの受験生がいると思う。これからが本番。一人ひとり全てを出しつくせるよう私たちも最後の最後まで皆を応援します。



<2015年2月第2週>
上鷺宮校 室長 瀬戸 義弘


がんばろう!受験生


1月最後の土曜日に、都立高校受験者に塾に来てもらい、朝9時から昨年度の入試問題を使って、本番のそっくりテストを行いました。最初に第一志望の合格基準得点を計算して、各教科の目標点を記入してもらいました。

前日に雪が降ったため教室もまだまだ寒いなか、緊張の面持ちでいざスタート。

最初は国語。この教科は時間との戦いで、ギリギリまで作文を書いている子もいました。採点してみると90点台が2人もいました。「この調子で本番も!」と言いつつも、油断しないよう釘を刺しました。一方、時間がなかったのか最後の古文で苦戦した子も…。

次は数学。コンパスを持って来ていない子が2人いました。「本番は大丈夫かな?」と心配になりました。最初の計算問題でミスしている子がいたので、採点して解答用紙を返すときに、慎重にやるように、見直しもするように言いました。

続いて英語。疲れたのか休憩時間にうつ伏せている姿もありましたが、テストが始まると、ほとんどが読解の問題に真剣に向き合っていました。ここまで順調だった子が、まさか英語は目標点を下回ってしました。「本番ではなくて良かったじゃないか」と励ますも、とても心配。

お昼を食べた後は社会と理科。都立の入試で合否のカギを握る教科です。終わって採点をしてみると、やはり差が出る結果になりました。また、片方は良かったものの、もう一方が良くなかった子も…。「本番では両方とも良い点を取ってもらいたい」と強く思いました。

昨年度の問題を解いてみて、目標点に対して現時点での結果(得点)が出ました。でも、まだまだ2週間以上あります。最後は運頼みではありませんが、全員合格してほしいと祈る思いです。しかし、「運」を掴むには「準備」が必要だと聞いたことがあります。

入試の直前までやれることをやろう! がんばろう!受験生



<2015年2月第1週>
AO向山校 講師 足立 弘之


「至誠にして動かざるものは、未だこれあらざるなり」
 
 これは幕末に高き志を持って活躍された、吉田松陰先生が言われた名言である。
元は孟子の言葉であるが、「何事も誠意を尽くして事にあたれば、どのようなものでも
心を動かすことができる。逆に不誠実な態度で事にあたれば、何ものをも動かすことは
できない。」という意味である。
 
 勉強をするということについても、このことは当てはまるものだと思います。
学生時には多くのことを学ばなければなりません。理解するのに時間がかかる生徒、
覚えることが苦手な生徒、自分の考えをうまく表現できない生徒など、一人ひとりが
苦手な部分があると思います。しかし、勉強する過程においてそれを克服できるものが
あると思います。「目標を達成するために頑張ろう。」「この問題が理解できるまで考えよう。」
「覚えるまでは休まないぞ。」という強い思いや誠実な態度が、良い結果を導き出し、人としての
成長にも繋がるのだと思います。
 
 生涯学び続けた松蔭先生は、松下村塾において高杉晋作、久坂玄瑞、伊藤博文などの多くの
優秀な人材を輩出しました。その活躍の原点となったのは「誠意を尽くす」という生き方であった
のだと思います。


「今週のことば」 2015年1月
 
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